最後の晩餐
小禄教会の小さな会堂の後ろの壁に、小さな会堂には似つかわしくない大きな「最後の晩餐」のラグが飾られています。私(東風平牧師)が赴任する前から飾られていて、実はこの壁のスペースがもったいないと思って撤去を考えたこともあります。ですが、意外にこの絵に愛着を感じておられる方がいて、8年経った今もそのままにしています。
ご存じダビンチの名作なのですが、「この絵はあまりに西洋的だ」とか「当時のイスラエルの習慣ではテーブルに椅子というのはないはずだ」という議論は横に置いておきます(#^^#)。実は教会暦においては、今日がその最後の晩餐が行われた日なのです。それは十字架に掛けられる前日のことでした。その席でイエスはユダがイエスを裏切ることを予告し、事実数時間後にはその通りになりました。最後の晩餐の絵にはそのユダも描かれています。
この日はまた「洗足の木曜日」とも言われています。最後の晩餐の後、イエスは弟子たち一人一人の足を自ら身をかがめて洗い手拭いで丁寧にぬぐいました(ヨハネによる福音書13章をご参照ください)。当時足を洗うのは召使がすること。しかも今と違い、町は埃やごみや恐らく動物のフンが落ちている中を歩くわけですから、足の汚れと臭いはそれこそ鼻をつまむようなひどさであったと思われます。そのような弟子たちの足を丁寧に洗う姿、弟子たちの目にはどのように映ったでしょうか。
明日は受難日。英語では「Good Friday」(決して「花金」の意味ではありません!)。小禄教会では午後7時から受難日特別祈祷礼拝を持ちます。どなたでも歓迎しております。
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